抗核抗体 640倍 nucleolar型からわかる事
ハッピーライフプログラマ(しあわせ生活設計士)の「良くなる」です。
まずは自分の状態を知る
抗核抗体という血液検査の結果からわかることをまとめてみます。
抗核抗体(=ANA)とは細胞内に存在する核内の細胞核成分に対する自己抗体(自分の体の中にもともと存在する成分に対して結合する抗体=自分を攻撃する抗体)の総称です。
抗核抗体(ANA)の検査より、”何倍まで薄めても認識できるという量”とnucleolar型などの”認識できる模様”がわかります。
成人健常者における出現率は下記だそうです。
抗体価 |
出現率 (%) |
40倍未満 |
67~75 |
40倍 |
16~22 |
80倍 |
7~13 |
160倍 |
1~4 |
320倍 |
1 |
つまり、私の場合は、自分を攻撃する抗体が640倍に薄めても確認できるという、かなりの量がある状態でした。640倍でも100人に1人に満たない程度は健康であるらしいです。この値は自身の状態や検査によって、上がったり下がったりするとのことです。2倍づつ薄めるなので、320倍の次は640倍、1280倍、2560倍、5120倍となります。また、この数値が高いと、今は大丈夫ですが、将来的に自己免疫疾患になる可能性が高いそうです。
nucleolar型=核小体型を示す抗体は、抗Scl-70抗体、抗U3RNP抗体、抗7-2RNP抗体、抗RNA ポリメラーゼIII抗体、抗PM-Scl抗体、抗リボゾームP抗体があり、それぞれで症状が異なり、病名が異なります。
私の場合は、nucleolar型と、指の痛みと、逆流性食道炎という事から、抗Th/To抗体という自己抗体を持つのであろうという予想がされました。
抗Th/To抗体(抗7-2RNA抗体)
本当に抗Th/To抗体が血中にあるかを知るには、免疫沈降法という検査をしなければならいのですが、国内ではこの検査をしてくれるところが研究レベルでしかないのだそうです。患者数が少なく、研究が進んでいないため、治療方法が確立されていない。これが、特定疾患に認定される理由です。症例が少ない病気は研究されないのです。
抗Th/To抗体は、強皮症の2~5%で、皮膚硬化、間質性肺炎、肺動脈性高血圧症と相関するそうです。
間質性肺炎、肺動脈性高血圧症は重症であることが少なくなく、抗Th/To抗体は、予後不良因子とされています。少数ながら腎クリーゼの報告例もある。日本人の抗Th/To抗体患者では、逆流性食道炎の頻度は高く間質性肺炎を合併することも多いが、その重症度は欧米の症例に比べ軽症であるとのこと。
という理由から、肺の検査を行いました。
去年の時点では、私は無事だったわけですが、予後不良因子とは、あとあとで、これを持っていると病気になることが多いという意味だそうなので、気をつけないといけません。※抗核抗体は下がりましたが、気をつけようと思います。
以上の事が、抗核抗体の検査結果から分かった事でした。
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